サロベツ、スラントノーズで
2016.07.20 撮影
キハ183で運行された特急サロベツの最末期。札幌方の先頭車に200番台"スラントノーズ"が連結される組成が通常の運用となった。前面の愛称幕には元来サロベツの愛称幕も含まれていた様だが、ごく希な代走以外では掲げた実績は無かったと記憶する。最後の最後に"宝の持ち腐れ"にはならなかった様である。
しかし、久々のブログ更新となったが、趣味に夢中だった日々が随分と遠くなったと思う。僕はいつまでも趣味人であり続ける自信があったのだが、気が付けば日々の汚れをアルコールで洗い流す仕方の無い人間になってしまった。時間が戻らないのは分かっていても、あの頃を思い出しては、もう一度をあの頃に戻れればと思ってしまうのだ。
“喫煙”欲求
2021.06.13 撮影
自身、マールボロの愛煙者なのだが、それよりも魅力的な銘柄と言えば黒光りする鉄の馬、SLだろう。久しく、SLの撮影から足が遠のいていたが、今年の5月から熊本~鳥栖間でSL人吉の特別運行が開始された。福岡からも手頃な距離感も相まって、撮影に赴いた。ただ、鹿児島本線の線形と運行ダイヤが何とも光線的に不利なのが悩み所なのだが・・・。
何だかんだでこの8620型を撮るのは初めてだったが、大正機らしい化粧煙突に門デフが大変優美な釜であった。中身は殆どが平成に修繕されているとは言え、一世紀前の鉄路の記憶を現代に伝える貴重な遺産だと思う。そして石炭の焼ける香ばしい香りに、やはり鉄の血が騒ぐのである。
濡れてエア・ボーン
2017.05.27 撮影
ほんの数年前まで新千歳にB747-400で乗り入れていたチャイナ・エアライン。今となっては、旅客型のB747に巡り会える事自体が難しくなってしまったが、この頃はCI130で昼過ぎに到着し、CI131で夕方前に出発するB747-400をよく見かけていた。この日はスカイチームカラーを纏ったB-18211がアサインされており土砂降りの中、片道2時間の道のりを新千歳まで出張った記憶がある。
まさに雨脚が強まったタイミングで、RWY16Rにラインアップ。耳を聾するエンジンサウンドを響かせてテイクオフ。路面の雨水を吹き飛ばしながらエア・ボーンする瞬間を狙ってシャッターを切った。バランスの取れたB747の大きな機体はいつ何時見ても美しい。本当に惚れ惚れする機種だった。
トワイライトエクスプレス、日本海を臨み
2015.02.04 撮影
鯨波の有名撮影地で“トワイライトエクスプレス“を2月に撮れるのは大雪による輸送障害の時位だろう。“トワイライトエクスプレス”最後の冬、この年は青森・秋田県内で度々大雪に見舞われ6時間程遅れて運行された。当時、万年金欠の大学生だったが、東北で大雪の予報が出る度に信越本線へ足を運んだ。何としても鯨波で“トワイライトエクスプレス”を撮る事に固執していた。と言うのも、2015年は年明けから2回鯨波でカメラを構えたが、1度目は直前にピントリングに手が触れて盛大なピンボケ、2度目はライブビューモードからの切り替えの失念し、シャッターが切れず、と辛酸を嘗め続けていた。そして、3度目の正直を信じ最後のチャンスになるであろうと鯨波に赴いた。
晴れたり曇ったりと度々変る露出と日本海からの寒風に悩まされ、数時間。一瞬の晴れ間と共にEF81に牽かれた“トワイライトエクスプレス”がトンネルか飛び出した。興奮で一気に血が沸騰する感覚を覚えつつ、シャッターを切った。通過を見送り、プレビューを確認すると思い描いたとおりの写真に思わず頬がほころんだ。