活気のあった頃
2019.05.06 撮影
ゴールデンウィークも最終日、10連休を楽しんだであろう旅行者を乗せて北の大地を飛び立つB777と北の大地へ降り立ったばかりのB737。件の感染症が1年後には流行り、イケイケどんどんのだった世界の空が一気に冷え込む事など誰が予想出来ただろうか。羽田ー新千歳は国内線のドル箱路線、各社しのぎを削っていた。キャリアを選ばなければ、概ね30分ヘッドでフライトがあった程だ。使用機材はB777-300からB737-700まで大小様々な機種が行き交っていた。
ごく当たり前の新千歳の光景だが、何処に行くにもマスクを付けて人混みに怯える生活を1年以上強いられていると、無性にこの頃が懐かしく思えるのだ。東京五輪の開催の可否などはどうでも良い。ただただ平凡な日常が還ってくる事が一番の願いである。
シーサイドライナー 夕日を浴びて
2021.04.10 撮影
今春のダイヤ改正も辛うじて生きながらえたキハ66・67。しかしながら、YC1系の増備も着実に進みつつあり、間もなく置き換えに必要十分な編成が出揃う様だ。そうなるとキハ66・67の見納めも近いだろうと、快晴予報の週末は大村線の沿線に赴いた。
初めて赴いた大村線であったが、風光明媚なロケーションに心が洗われた。思わず時間を忘れ、朝から日没まで夢中で列車を追いかけた。この日の締め括りは長崎17:24発の佐世保行き、3242D。千綿駅付近にカメラを構え通過を待つ。日の入りが18:40頃、千綿駅を18:20頃に通過するのだが、徐々に水平線へ近づく夕日に露出が落ちる。早く来い!!
岬の先からヘッドライトが2灯見えた。老兵キハ66・67が車体を茜色に染めて海岸線を駆け抜ける。日々の諸々が些細な事に思える一瞬である。
ダメ押しでもう一枚。アウトカーブから編成メインで。俗に言う“エロ光線”これも乙なもので。
特急北斗 2題
2015.09.23 撮影
忌々しい例の感染症の感染拡大の煽りを受けて、特急北斗も今春のダイヤ改正では所定5両に減車されたらしい。そんな未来が待っていようとは誰が予想できただろうか、2015年のシルバーウィーク。まだ、北斗系統もスーパー北斗と北斗の2系統が走って居た頃である。スーパ北斗にはキハ281系、北斗にはキハ183系が充当されていた。
ハイデッカー仕様のグリーン車も誇らしく、多客期は増結したキハ183系が室蘭本線を駆け抜ける。国鉄形式の気動車特急としては最後の楽園だったのかも知れない。丁度、ブルートレインの終焉の頃、あまり注目もされていなかったが増結したキハ183系はそれはそれで魅力的な被写体だった。
2015.09.23 撮影
尚、この時の本命は北斗5号の後の北斗85号。今は無き、“スランノーズ” の初期車を先頭に中間車はデチューン仕様の400番台を連ねた編成が多客期として北斗5号の続行で走った。この頃はキハ183系の初期車に惚れ込み、臨時列車の情報を仕入れては沿線でカメラを構えていた。モノクロクラスの6両の両端“スラントノーズ”編成。地味で古臭いながらも、どこか惹かれる列車であった。
あれから6年近くも経とうとは俄に信じがたい。
帰福後の撮影~JA05XJ~
2021.01.31 撮影
思う所があり、10年振りに福岡市民に相成った先月末。引っ越しの片付けも一段落し、久し振りに趣味に興じよう!!とカメラを携え福岡空港外周へ赴いた。思えば、福岡空港で撮影するのも10年振り位だろうか。
当時は新しく見えたB777シリーズでさえ、まとまった退役機が離日する昨今。新鋭機はB787とA350が次世代機として台頭しつつある。A350は一昨年末、出張で搭乗する機会があったが、撮影するのは今回が初めてだ。JALのロゴを纏ったエアバス機への違和感を未だに拭えずにいたが、改めて外から見ると中々に美しいフォルムではなかろうか。ウィングレットの差し色も上品で好感を持てる。
今度は午前中の離陸をアクシオン福岡から市内の風景を交えて、狙ってみたいものである。
夕日に染まる福岡の街を背にTAKE OFF。いつか、思い出の1枚になりますように!!