道楽記

キャセイと“P&W” ~B-HKE~

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2013.05.18 撮影


撮った当時は何とも思わなかった一枚だが、よく見ると面白い(?)一枚を見つけた。何の変哲も無いキャセイパシフィック航空B747-400だが、注目はエンジンだ。形状とシンボルマークからしてプラット&ホイットニー製のPW4056を装備している。長らくイギリスの租借地だった香港の航空会社である事に起因するのか、キャセイパシフィック航空と言えばB747-400世代の機種にはロールス・ロイス製のRB211シリーズを装備している。B747-400にはRB211-524Gを装備するのが普通だ。

調べてみると、この機体はシンガポール航空から購入した経緯がある様だ。キャセイパシフィック航空には同じ出自の機体が他にも数機在籍していたそうだ。いずれにしても、キャセイパシフィック航空のカラーにプラット&ホイットニー製のエンジンはなかなか違和感がある。


 

2020年現在、キャセイパシフィック航空から旅客型のB747は全機が退役している。当時はまだ世界各地から様々なキャリアのB747が日本へ飛来していた。そう思うと、B747が幅を利かせていた最末期に立ち会えていて本当にラッキーだった。今では貨物機以外に日本にB747を飛ばしているキャリアは数える程になってしまった。